海苔の豆知識をいろいろお伝えします。
海苔の栄養と効果
ふだん、何気なく食べている海苔ですが、栄養豊富で健康によさそうなイメージがあります。でも実際どんな栄養があって、どう健康にいいのか、イマイチわからない・・・と思いませんか?
そんな海苔が最近、健康にいい、美容にいいとよくテレビに出るようになりました!
特に2018年7月に放映された「林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル」あたりから火が付いた感じです。この番組放映後、「海苔の売上が伸びた」と業界では話題になっています。
ちなみに番組の内容として紹介されたのは
・健康長寿がよく食べる朝食のお供
・「海苔」は植物でトップクラスの栄養を持つ
・「海苔」には「脳や心臓」を老けさせないスゴイ栄養素があった!
・海苔の栄養素「葉酸」&「タウリン」と長生きの秘密に迫る!
・更に保存法や湿気た海苔を美味しくさせる裏ワザも紹介!
など”海苔のスゴいパワー”についてでした。
海苔の栄養
さて実際、海苔にはどんな栄養があるのか?調べてみました。
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)から引用
先の海苔の栄養量は100gあたりのものですので、ふだん食べる海苔に対してどのくらい含まれているか?ですが…
海苔は「全型1枚(21cm×19cm)」が約3gですので「表の数字」に0.03(3/100)かければ海苔1枚あたりの栄養素が出ます。
「焼き海苔のタンパク質」は表で見ると100gあたり41.4g
「海苔1枚3g」では41.4g×0.03で1.242gのタンパク質が含まれることになります。
「焼き海苔のカロリー」でいうと
188kcal×0.03=5.64kcal
”1枚あたり5.64kcal”と低カロリーなのがわかります。
各栄養素の効能
●EPA
オメガ脂肪酸のEPAは体内で作れない成分で、悪玉コレストロールを減らし、善玉コレストロールを増やして血液をサラサラにします。動脈硬化、脳卒中、高血圧、心筋梗塞を抑制し、ガンの予防に役立ちます。
●タンパク質
通常、海苔100gに40gほど含まれており、筋肉や内臓をつくるもととなります。
有明海苔の初摘みのようにタンパク質が50%以上含まれている海苔は旨味成分(アミノ酸)が多く、グルタミン酸(主に昆布にある旨味)、イノシン酸(主に鰹節にある旨味)、グァニル酸(主に椎茸のだし汁にある旨味)が含まれてるので、たいへんおいしい海苔になります。
●ビタミン・葉酸
ビタミンは体調を整えるのに欠かせないものですが、海苔はビタミンDを除いたビタミンをすべて含んでいます。皮膚と粘膜の健康を維持する毛髪にいいビタミンAや美肌にいいビタミンCなど・・・
特にビタミンB群の一つである葉酸は、すべての食物の中でもっとも多く海苔に含まれています。葉酸は胎児の発育に欠かせないものであり、妊活中や妊婦さんにおすすめです。さらに葉酸はホモシスティンを減らし、脳を老けさせない働きを持ちます。
またビタミンB12はベジタリアンやビーガンには不足がちであり、脳や神経機能を正常に働かせるために海苔を食べることにより補うことができます。
●食物繊維
炭水化物中に水に溶ける食物繊維が31~36%含まれており、便秘の改善、整腸作用、お肌の改善や血中コレストロール値を低下させます。
●ポルフィラン
食物繊維の一種であり、血清コレステロールを低下させ、血液をサラサラにし、血圧の低下や安定に、また免疫力を高め、がん予防に役立ちます。
●ミネラル
カルシウム
骨や歯の主要な成分になったり、細胞分裂、筋肉収縮、血液凝固作用の促進、神経興奮の抑制によりイライラを解消します。
カリウム
心臓や筋肉の働きを調節します。
マグネシウム
外からの刺激に対して筋肉を動かす働きとして大切です。
鉄分
鉄分は酸素を体のすみずみまで運ぶのを助け、貧血を予防します。
●タウリン
悪玉コレストロールや中性脂肪を減らし、血管を丈夫にし、動脈硬化や脳疾患などを予防したり、肝臓の解毒能力を強化します。
加齢とともに毛細血管は詰まったり、減少して心筋梗塞になりやすくなります。タウリンには心臓にある毛細血管を増やし、心臓の機能を回復させる作用がありますので心臓病のリスクを減らします。
このように海苔にはいろんな栄養が含まれており、がんや生活習慣病を予防し、健康維持や美容にいいんですね!
「海苔は1日2枚で医者知らず」という言葉にもうなずけます。
海苔は海から生まれるスーパー自然食ですから、毎日食べる習慣にするといいですよね。