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海苔の種類

海苔には、意外にいろんな種類というか、名前があります。
アサクサノリ、乾海苔、寿司はね、一番摘み・・・

お店で海苔を買うとき迷うことってないですか?


例えば巻き寿司つくるとき、寿司海苔?焼き海苔?
手巻き寿司と巻き寿司の海苔は違う?
など・・・

以前はパッケージの説明書きを見て何となく買ってましたが、よりおいしく海苔をいただくために海苔の種類や用語を豆知識として知っておくといいですよね。

 

海苔の種類

海苔の種類といっても品種、加工方法、等級(福岡有明のりはなんと300等級もあります)などによりいろいろあります。

アサクサノリ、スサビノリなど品種によるもの、地域によって選別される海苔の等級の種類はさておき、一般的に家庭で食べるときに知っておくと便利な海苔の種類、用語を中心に説明します。

海苔は大半が養殖によってつくられますが、大きく次の過程を経ていきます。

①生海苔⇒②乾海苔⇒③焼き海苔⇒④味付海苔

①生海苔


 生海苔はすぐ腐れてしまうので、従来、海苔養殖漁師さんしか食べられない大変貴重なものでした。
 採れたての生海苔は洗ってポン酢につけるだけで最高においしいのですが、天ぷら、ステーキと一緒に、ピザのトッピングなどいろんな料理に合います。
 なかなか一般消費者にはお目にかかれない代物ですが、最近の冷凍技術によって生海苔の冷凍が流通されるようになりました。

②乾海苔


 「乾海苔」は生海苔を刻み、板状にして乾燥させたものです。
 通常、海苔養殖漁師さんは摘み取った海苔を工場にてこの乾海苔にして入札所に出荷します。「干し海苔」、「板海苔」ともいいます。
 

③焼き海苔


 入札所で海苔商社が買い付けした「乾海苔」を焼いて「焼き海苔」に加工します。

④味付海苔

 さらにこの「焼き海苔」に醤油、砂糖などで味付けしたものが「味付け海苔」になります。

⑤その他の海苔

●一番摘み、初摘み
 10月の初めごろに海苔網を張り込み、11月ごろに生海苔の最初の収穫がなされます。
 これが秋芽の一番摘み・初摘みということになります。
 秋に種付けされた網の半分は冷凍庫に保存され、年末年始ごろに海に戻し、再び生海苔を摘むことになります。
 一番摘み・初摘みといっても秋芽網と冷凍網があり、冷凍網の方がおいしいとされ、評価が高いです。
 冷凍網の一番摘み・初摘みは1月中旬~下旬ごろに入札にかけられ、それから商社等が焼き加工し、市場に出回っていきます。

●寿司海苔


 「寿司海苔」は「巻き寿司」等に使われる海苔で焼いていない「乾海苔」で磯の風味がします。
 「巻き寿司」用の海苔は破れにくいしっかりした海苔が合っているので、一番摘み・初摘みのやわらかい海苔はあまり適していません。
 
 一方、すぐに巻いて食べる「手巻き寿司」の場合、パリッとした焼いた「焼き海苔」の方が合っていることになります。


●寿司はね
 寿司海苔は高級海苔から厳選されるわけですが、なかには穴があいていたり、裂けたりして寿司海苔からはねられるものが出てきます。
 これらはねられた規格外の海苔が寿司はねであり品質はよく価格が安いためお得な商品となります。

●ばら干し海苔



 スーパーなどの海苔コーナーでたまに見かけることはありますが、これからイチオシの海苔がばら干し海苔です。
 板状の海苔と違って、海苔の原藻をバラバラにほぐし、乾燥させたもので、いろんな料理と合います。
 スープ・味噌汁、パスタ・うどん・ラーメン、鍋物、雑炊、サラダなどをよりおいしくします。

これらの基礎知識があると、よりおいしく海苔をいただけますね!